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議会質問(平成30年6月議会)「小中学校におけるバリアフリーの課題」「予防歯科医療による口腔の健康維持」

東大和市議会議員はちすかかずまさ|自民党公認|2019年6月議会

平成30年6月議会(第二回東大和市議会定例会)での質問内容です。
「小中学校におけるバリアフリーの課題」「予防歯科医療による口腔の健康維持」について質問いたしました。

議事録正式版は東大和市議会ホームページ議事録検索か、または図書館等に備え置きの印刷版をご確認ください。
※ここで掲載した内容は、はちすかかずまさ事務所により、議事録の該当部分を元に作成したものです。ほぼ正式版と相違はありませんが、相違がある場合は正式な議事録の記載が優先されますのでご了解ください。

 

平成30年第2回東大和市議会定例会(6月6日)

○12番(蜂須賀千雅君) 皆さん、おはようございます。
12番、蜂須賀千雅でございます。平成30年第2回定例会に当たり、通告書に従い一般質問させていただきます。
まず1番といたしまして、小中学校におけるバリアフリー対策と教育活動についてお伺いをいたします。
①といたしまして、市内小中学校における視覚障害や車椅子等必要な児童・生徒について。
ア、人数等の実態について。
イ、校舎や体育館の出入り口等、学校の施設整備における現状・課題・今後の取り組みについて。
②といたしまして、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けてのバリアフリー教育の一環としての体験的な授業及びさまざまな障害のある方や高齢者の方への対応等、学校教育の現状・課題・今後の取り組みについてをお伺いをいたします。

次に、2番といたしまして、予防医療における口腔の健康維持についてをお伺いをいたします。
①といたしまして、東大和市の予防医療施策における口腔健康維持の現状・課題・今後の取り組みについて。
②といたしまして、歯周病からの他の病気への影響について。
③といたしまして、成人歯科検診の今後の取り組みについてをお伺いをいたします。
以上です。
壇上での質問につきましては以上ですが、再質問に関しましては自席にて行わせていただきます。よろしくお願いをいたします。

○市長(尾崎保夫君) 皆さん、おはようございます。
初めに、市内小中学校におけるバリアフリー対策についてでありますが、平成30年度、身体に障害のある児童・生徒は市内小中学校に複数名在籍しております。市では、その児童・生徒の特性に応じた適切な対応に努めているところであります。
また、誰もが快適な環境のもとで学校施設を利用できるよう、引き続き実態把握を行うとともに、バリアフリー対策に努めてまいります。
詳細につきましては、教育委員会から説明をお願いします。
次に、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた小中学校におけるバリアフリーを推進する教育についてでありますが、市内小中学校では、東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校として、障害者スポーツの振興、ボランティアマインドの醸成や障害者理解教育に取り組んでいるところであります。
今後、これらの取り組みの課題を明確にしながら、バリアフリーを推進する教育の充実を図ってまいります。
詳細につきましては、教育委員会から説明をお願いします。
次に、予防医療施策における口腔健康維持の現状・課題・今後の取り組みについてでありますが、市では、健康増進法に基づき、40歳、50歳、60歳、70歳の方を対象に、検診票の送付やお申し込みにより、市内の指定歯科医療機関におきまして歯周疾患検診を実施しております。また、乳幼児を対象としました歯科保健事業におきましては、歯磨き指導やフッ素塗布など実施し虫歯予防に取り組んでおります。
課題といたしましては、市民の皆様が歯と口腔の健康を維持するための正しい知識を身につけ、口腔のセルフケアに取り組んでいただくことが必要であると考えております。
今後につきましては、引き続き歯科医師会など関係機関と連携を図りながら、口腔の健康が全身の健康に深くかかわることなど正しい知識の啓発を行うとともに、口腔の健康の必要性などの周知に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、歯周病が他の疾病に及ぼす影響についてでありますが、歯周病は進行すると糖尿病や心臓血管疾患などの生活習慣病が悪化するなど、全身の疾患との関係が見られると言われております。また、妊娠している方が歯周病になると、早産及び胎児が低体重児になるリスクが高まると言われております。
次に、成人歯科検診の今後の取り組みについてでありますが、市では、成人を対象とした歯科健診におきましては、法定検診として歯周病疾患検診を実施しております。検診受診者数が定数に達していない状況が続いておりますことから、まずは健康増進法により定められた検診目的であります歯の喪失を予防し、口腔の健康を維持し、食べる楽しみをいつまでも享受できるようにすることの周知を強化し、受診者数をふやすなど、具体的な方法等について歯科医師会など関係機関と連携、協力し検討してまいりたいと考えております。
以上です。

○教育長(真如昌美君) 初めに、市内の小中学校における視覚障害や車椅子など必要な児童・生徒についてでありますが、視覚や聴力、内臓疾患等に障害のある児童・生徒につきましては、小学校においては9名、中学校では1名在籍しております。このうち車椅子を常時必要とする児童・生徒はおりませんが、一人一人の症状や特性に応じて介助員を配置したり、拡大教科書や板書する際にホワイトボードを使用するなどし、学校での生活を補助しております。
次に、校舎や体育館の出入り口等、学校の施設設備における現状・課題・今後の取り組みについてでありますが、バリアフリー対策につきましては、第二小学校と第八小学校の増築校舎において整備をいたしました。また、既存施設につきましては、障害のある児童・生徒の入学時等、学校からの要望により階段やトイレの手すり、スロープの設備など、必要に応じ個別に対応しております。
エレベーターやだれでもトイレ等の大規模な改修を要する対策につきましては今後の課題についてでありますことから、施設の大規模改修計画と整合を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
次に、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた小中学校におけるバリアフリー教育についてでありますが、共生社会の実現に向けて、オリンピック・パラリンピック教育を推進し、多様な教育活動を展開させながら心のバリアフリーを子供たちに浸透させることが重要であると考えております。市内小中学校では、オリンピック・パラリンピック教育推進校として、障害者理解の学習を初め、車椅子バスケットボール体験教室、ボッチャ教室等の障害者スポーツの体験授業や障害者や高齢者との交流活動に取り組んでおります。
今後は、本年度、教育委員会において設置したオリンピック・パラリンピック教育プロジェクト委員会などを活用し、各学校のすぐれた特色ある取り組みについて学校間で情報共有を図るとともに、障害者理解や各校のボランティア活動の取り組みを一層活性化させてまいります。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
それでは、幾つか再質問させていただきたいと思います。
平成16年3月に文部科学省から学校施設バリアフリー化推進指針の報告書が取りまとめられ、文部科学省としては、この報告書を踏まえ、各小学校、中学校を中心に学校施設のバリアフリー化を進めるために、各設置者におかれまして本指針を活用し、所管する学校施設のバリアフリー化を着実に進めていただきたいということの報告書の記載があります。
指針の幾つかの内容の中に、学校施設のバリアフリー化ということで、障害のある児童・生徒等が安全かつ円滑に学校生活が送れるように配慮すること、それから学校施設のバリアフリー化等の教育的な意義に配慮すること、運営面でのサポート体制との連携を考慮すること、地域住民の学校教育への参加と生涯学習の場としての利用を考慮すること、それから災害時の応急避難場所となることを考慮することということで幾つか記載があります。
今教育長答弁にありました東大和市における施設の大規模改修計画との整合性との答弁ということで今お話がありましたが、こちらの学校施設のバリアフリー化の推進の指針の指針内容と、それから今後の大規模改修計画との整合性について、課題と今後の予定について少し教えていただけますでしょうか。

○学校教育部長(田村美砂君) ただいま御紹介がありました学校施設バリアフリー化推進指針におきましては、学校施設は地域住民にとって最も身近な公共施設として、まちづくりの核、生涯学習の場としての活用を一層積極的に推進するとともに、地域の防災拠点としての役割を果たすことが求められております。
そのため、新たに学校施設を整備する際には、児童・生徒、教職員、保護者、地域住民等の多様な人々が利用しやすいようにユニバーサルデザインの観点から計画、設計するよう努めることが重要であると示されておりました。
また、それを受けまして、教育委員会といたしましても、学校施設のさらなるバリアフリー対策は必要であると認識しているところでございます。
第二小学校や第八小学校の校舎の増築におきましては、これらの観点で整備いたしましたけれども、既存校舎におきましてはまだ未整備の部分が多くございます。
今後行う予定であります大規模改修の際には、施設の老朽化対策とともに、指針などを参考にしながらバリアフリー対策に努めてまいりたいと考えております。
また一方で、大規模改修工事は多くの財源を必要としますので、補助金等の動向を注視しつつ、トータルコストの縮減や予算の平準化を図る必要があると考えております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
この指針の中にある災害時の応急避難場所にも学校は当然指定をされてありますので、バリアフリーの観点、当然子供たちの視点という部分もありながらも、地域の拠点だということの部分があるというふうに思います。
学校施設は災害時における応急避難場所であり、健常者も障害のある方も、またシニアの方も地域住民がいざというときにできる限り快適な環境整備が必要であると思います。いざ災害時において具体的な整備が行き届いてない箇所の具体的な詳細等、今後のそのあたりの修繕の予定含めて、今部長からはお話ありましたが、マンホールトイレ等は各学校全て整備が終わったというふうに認識もしておりますが、避難所、それから応急避難場所ということの認識においては今後どのような考えがあるかどうか教えていただけますでしょうか。

○建築課長(中橋 健君) 学校施設の災害時におけます避難所対策といたしましては、これまで耐震補強工事のほかにマンホールトイレの整備や体育館、校舎のトイレの洋式化等に取り組んでまいったところでございます。
今後につきましては、地域の拠点となります避難施設としてさらなる整備が求められる点につきましては、関係部署と調整を図り、引き続き整備に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
それでは、先ほど市内各小中学校における視覚障害、車椅子が必要な生徒・児童についてということで人数等お伺いをしましたが、もう少し詳細を少し教えていただいてもよろしいでしょうか。

○教育総務課長(石川博隆君) 先ほどの答弁にもありましたとおり、車椅子を常時必要とする児童・生徒は今現在はおりません。
小学校におきましては、第一小学校で身体的な疾患のある児童が3名、それから第六小学校で拡大教科書を使用されている児童が1名、第七小学校に板書にホワイトボードを使用する児童が1名おります。第八小学校で膝の疾患で今補装具を着用されている児童が1名、第九小学校で視力の弱い児童が1名ということですね。第十小学校では発達に障害のある児童が1名、それから運動発達が遅滞されている児童が1名ということで、9名の在籍ということになっています。
中学校におきましては、第四中学校で拡大教科書を使用している生徒が1名ということで、1名の在籍という形になってございます。
以上です。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
今お伺いをさせていただきましたが、当然そういう該当される生徒さん等いらっしゃる場合の施設全般、階段であったり、床であったり、トイレだとか、その他の整備というか、そのケアを幾つか学校のほうでもされているというふうに思いますが、具体的な学校の要望等で修繕が行われたというもし事例があれば教えていただきたいことと、学校の駐車場の裏から学校のほうの入り口に行くに当たっても整備が行き届いてないところが幾つか学校としてありますが、そのあたりの現状と課題等ありましたら教えていただけますでしょうか。

○建築課長(中橋 健君) 車椅子での利用を可能といたします対応ではございませんが、学校からの要望によりまして、第一小学校のトイレのブース1カ所と第十小学校のトイレブース1カ所におきまして、児童が介助者と一緒に利用しやすいように改修を行いました。
また、学校の駐車場から校舎へ向かう際の配慮といたしましては、昇降口や体育館の入り口の段差には簡易的なスロープを設けております。ただし、点字ブロック等については整備がまだこれからということでございます。この点につきましては、先ほども申し上げましたけども、大規模な改修を要することから、今後の大規模改修工事と整合を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
先ほどもお話ありましたが、大規模な改修をするところがあったときに、ぜひ、地域からもそういうお声があるものですから、各学校ごとの課題を精査していただいて、修繕の場合はぜひ御配慮いただきますようお願いをさせていただきたいというふうに思います。
それから、東京2020パラリンピック大会に向けて、パラリンピアンを招いての体験的な授業は児童・生徒にとっては大変有意義な活動であると考えますが、これまでの学校ごとの現状と今後についての取り組みを少し教えていただけますでしょうか。

○学校教育部参事(佐藤洋士君) パラリンピアンを招聘した体験的な学習の現状といたしましては、市内小中学校12校において実施をしております。招聘した競技種目といたしましては、車椅子バスケットボール、車椅子テニス、車椅子陸上競技、ブランインドサッカー、ボッチャとなっております。
学習の狙いといたしましては、競技方法やルールを学び、実際に体験をしたり、パラリンピアンと一緒に競技したりすることを通して障害者競技への理解を深め、障害を理解する心のバリアフリーを浸透させることであります。
なお、東京都では、平成30年度から31年度までを障害者理解を一層活発化させていく期間と位置づけており、本市においてもパラリンピアンを招聘した体験的な学習の実施について、今後も各校に啓発してまいりたいと思っております。
以上です。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
障害や高齢者の方の疑似体験含む心のバリアフリー教育の現状の詳細を、こちらも少し教えていただいてもよろしいでしょうか。

○学校教育部参事(佐藤洋士君) 心のバリアフリーを推進する教育の現状についてですけれども、市内全ての小中学校において実施をしている現状がございます。
例えば小学校では、視覚障害を理解するために点字学習を実施し、その後、アイマスク体験を関連づけての学習を実施しております。また、中学校では高齢者疑似体験セットを活用し、社会福祉の必要性について考えてから、その後、近隣の老人ホームでの勤労体験を行う学習を行っています。
そのほかにも、車椅子体験、義足体験、道徳における障害者理解教育、特別支援学級や特別支援学校の児童・生徒との協働及び交流学習などの実施により心のバリアフリーを推進する教育を実施しております。
以上です。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
あわせて、手話体験も前から活発に行われてるというふうに伺ってます。聴覚障害の方への理解を深める体験になっておると思います。こちらの現状も教えていただけますでしょうか。

○学校教育部参事(佐藤洋士君) 手話体験につきましてですが、市内小中学校6校での実施がございます。例えば小学校では、東大和市聴覚障害者協会の聴覚障害者や聴導犬との交流を通しての手話体験を行ってございます。また、手話部が設置されている中学校がございまして、聴覚障害者の方との交流活動を継続して行っております。
以上です。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
さまざまお伺いをさせていただきました。このように、心のバリアフリーを子供たちに理解していただいたり、また体験的な学習をしていただくということは、実は先日、地域の防災訓練があったときも、子供たちに十分すくすくとこの経験というのが実は生かされてるということを感じたことが幾つかありまして、学校でこういうことを学んだんだということを実は伝えていただく子たちが何人かいました。地道な活動だとは思うんですが、確実に子供たちにはその体験というのは心と記憶に残り、そしてまた地域に根づいて、その子たちがそのような形でお力添えをいただける時期が必ず来るんだなということを改めて実感したということがありました。
小中学校におけるバリアフリー対策と教育活動、さまざまお伺いしてきましたが、やはり障害のある方やシニアの方との体験的な交流教育は、バリアフリーの必要性や人それぞれの当然視点を踏まえて、お互いを思いやる気持ちを自然と身につけることのできる子供の成長過程において極めて重要な取り組みであると思います。
これからさまざまオリンピックが近づいてくると、このような形で取り組みをということで東京都のほうからもいろいろお話があると思いますので、先日そういうふうな経験をさせていただいたものですから、より一層、こちらの意味のある大変体験だなというふうに改めて実感をさせていただきましたので、地域の方も大変子供たちのそういった、地域の人たちは余りそういう時代に実際学校でということはなかなか少なかったもので、今の子たちのそういう行動には大変驚かされたという意見を幾つかお伺いしましたので、より一層今後ともその取り組みを中心に進めていただきますようお願いをさせていただきたいというふうに思います。
小中学校におけるバリアフリー対策と教育活動については終わりたいと思います。ありがとうございました。
次の予防医療における口腔の健康維持について、2番目のほうに移らせていただきたいというふうに思います。
先日の新聞広告等で、また保健センターでも無料の歯科相談会場があり、6月4日からたしか10日は歯と口の健康週間ということで、国も、それから日本医師会、歯科医師会の皆さんも、いつもの歯磨きにプラスワンアイテムで予防歯科を一歩進めようといった活動で取り組んでいるというふうに伺っています。
予防歯科の観点では、かかりつけ医を持つことでの定期検査によるプロケアと言われるもの、それから歯科医師や衛生士さんに指導していただいたことを自宅で実践するセルフケア、こういった取り組みがあり、またそれを踏まえた3つの予防歯科の取り組みということで新聞広告のほうにもありましたが、1つ目が歯磨きプラスデンタルフロス、歯間ブラシですね、による歯にこびりつく歯垢を取り除く活動、それから寝る前に当然歯は磨きますが、デンタルリンス等により寝てる間もできる限り細菌をふやさないという取り組み、それから先ほど市長答弁にもありましたが、フッ素加工された歯磨き粉を使い歯磨きを使用し、すすぎを最低限にし、口の中にフッ素を残すことで、うがいをし過ぎないということですね、エナメル質の修復を促進させる効果を実践するといった3つの取り組みの推奨ということでありました。
かかりつけ医を持つことでの年2回の歯科医の定期チェックの必要性は何度かこの場でもお伝えはさせていただきましたが、予防医療における口腔の健康維持という観点で幾つかちょっとお伺いをさせていただければというふうに思います。
それで、まず東京都のほうで歯科保健目標、「いい歯東京」ということの活動があったというふうに思います。東大和市が取り組んできた口腔健康維持に関する予防医療施策の詳細と具体的な数値目標等、少し詳細を教えていただけますでしょうか。

○健康課長(志村明子君) 東大和市が取り組んできた口腔健康維持に関する予防施策の詳細と、また目標値についてでございますけれども、歯と口の健康は、生活する上で基礎的またかつ重要な役割でありますことから、市としましては、乳幼児健診、妊婦歯科健康診査、歯周疾患検診などの健診事業において虫歯や歯周病などの歯科疾患の予防、早期発見・早期治療の取り組みを行っております。また、歯周病予防講演会などにおきまして、啓発事業として正しい口腔ケアの知識の普及に取り組んでおります。
また、具体的な目標数値につきましては、東大和市健康増進計画に基づきまして、歯と口の健康に関する施策の目標を虫歯のない児童の割合をふやす、歯肉に炎症がある10代の割合を減らす、8020運動の認知度をふやすこととしまして、平成32年度のそれぞれの目標数値につきまして、虫歯のない3歳児の割合を88.0%に、中学1年生の歯肉に炎症がある割合を22.9%に、8020を知っていた者の割合を57.6%とすることとしております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
また、ライフステージごとのかかりつけ歯科医の推奨の具体的な取り組みがあれば教えていただければと思います。

○健康課長(志村明子君) ライフステージごとのかかりつけ歯科医の推奨についての具体的な取り組みについてでありますが、乳幼児期につきましては、乳幼児健診など、各事業におきまして、保護者の方に対し定期的な健診や予防処置の受診、歯並びやかみ合わせの相談ができるようかかりつけ歯科医を持ち、定期的に受診する習慣を身につけ、就学後も継続していくことの必要性について啓発をしております。
また、成人期以降につきましては、妊婦歯科健診や歯周疾患検診など、個別の健診を利用しましてかかりつけ歯科医を持ち、定期的な健診や歯石除去など歯周病の予防処置を高齢になっても継続して受けていただくことへのきっかけの一つとして実施しております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
また、同じくライフステージごとの虫歯のほうの予防対策の現状を少し教えていただけますでしょうか。

○健康課長(志村明子君) ライフステージごとの虫歯予防対策の取り組みの現状でございますけれども、乳幼児期におきましては、乳幼児健診などの各事業におきまして保護者の方に対して、甘い飲み物や甘いお菓子など虫歯のリスクとなります砂糖の摂取についてのコントロールや、また仕上げ磨きで歯と口腔を観察することの大切さ、また仕上げ磨きは小学生の間は必要なことなどについて歯科保健指導を行っております。
成人期以降につきましては、健診や健康教育などの事業におきまして、フッ化物配合の歯磨き剤の使用や、歯ブラシに加えてデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することが虫歯予防にも効果があることについて啓発を行い、正しい口腔ケアの知識の普及に努めております。
また、全ての年代の方に対しましては、無料歯科相談などの事業を通じまして、かかりつけ歯科医の定着の促進とともに、定期的な歯科健診、相談、歯磨き指導などを実際に受けていただくことで虫歯や歯周病予防の重要性を理解し、口腔の健康を維持するための効果的で正しい口腔ケアに取り組むきっかけとしていただくことを実施しております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
今虫歯のほうをお伺いしましたので、歯周病のほうも少しお伺いをさせていただければというふうに思います。
先日行われた環境市民の集いの中で、保健センターの中で無料歯科相談がとり行われてました。デンタルプラーク、歯のあかですね、歯垢の顕微鏡の取り組み等もありましたが、人間の口腔には驚くほどの細菌が、どんなに容姿がきれいな方でも口腔内にはいるということで歯科医師会の先生方もおっしゃっておりました。この口腔内の歯垢は、虫歯、歯周病、最後には全身疾患を引き起こすということで先ほどもお話ありましたが、口腔内には多い方で1,000億近い細菌がいます。特に夜に、例えば歯を磨かないで寝てしまったりすると、これが1,000億近いものから1兆近い細菌にふえて、口の中から毛細血管を通じて、脳や心臓など全身に回り全身疾患を引き起こすと言われてます。
また、特に歯周病になってしまうと、この毛細血管を通じて全身に回ることによって、動脈硬化、脳梗塞、それから心筋梗塞、肝硬変や肝臓がん、先ほど妊婦の方のお話ありましたが、早産、未熟児、それから女性の方では不妊の原因にもなるとの報告もあり、口の中の健康に関しては誰もが意識をして取り組まねばならない、放置をしていくとさまざまな病気になるというふうに言われています。
そこで、歯周病からの他の病気への影響を少し把握してるようであれば教えていただけますでしょうか。

○健康課長(志村明子君) 歯周病からほかの病気への影響についてでございます。
日本臨床歯周病学会によりますと、歯と歯茎の境目の溝にある歯周ポケットに嫌気性細菌など、歯周病の関連の細菌が入り込み、繁殖することによって炎症して腫れた歯茎から血管内に侵入し、動脈硬化などを誘発する物質などを発生させるというふうに言われております。このプラークが剥がれ、血管が詰まることによる病気が心筋梗塞や脳梗塞でありまして、歯周病の人のリスクは2.8倍高くなるとされております。
また、血管に侵入したこれらの細菌は、ヒトが持つ免疫反応など体の力で死滅しますけれども、死滅した後もエンドトキシンと呼ばれます内毒素が血管内に残っているため、これらが血糖のコントロールを悪化させるというように、糖尿病の治療が歯周病との治療と深く関連が出てるということが明らかにされているところでございます。
また、早産、低体重児の出産につきましては、妊娠してる女性が歯周病になるとほかの方よりもそのリスクが7倍になるというふうに指摘されておりまして、その原因はやはり歯周病関連の細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するためではないかと言われております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
それでは、歯周病予防の取り組み、今後の新たな取り組み等あれば教えていただけますでしょうか。

○健康課長(志村明子君) 歯周病の今後の新たな取り組みについてでございますけれども、全身の健康と歯周病が深くかかわるということにつきまして、歯周疾患検診の目的とあわせ、市民の皆様に知っていただけるように、普及啓発について歯科医師会など関係機関の御意見などを伺いながら検討してまいりたいと考えております。
また、生活習慣病など全身疾患をお持ちの方につきましては、その病気の治療管理において歯周病の予防などが口腔の健康維持含めて全身疾患のコントロール、治療に非常に重要であることにつきましても普及啓発を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
口腔の健康というのは意識が大変皆さん違って、これだけの医療費にも絡み、また個々の健康の状態にもかかわってくる重大な部分であるにもかかわらず、なかなか意識が高い人と低い人の差が激しいなということがやはりあります。
それで、歯を磨くだけでは、先ほども広告の件もお話ししましたが、歯を磨くだけだと、口の中の状態というのは100%きれいになったと言えるわけではないということもこの間先生もお話しになっておりました。
先ほど、平成元年だったと思いますね、80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうという活動、8020運動が始まりました。先ほどお話ししたとおり、歯磨きだけでは当然口の中の状態というのは8割ぐらいしかきれいに除去されないということで、あわせて歯間ブラシ、デンタルフロスですね、こちらも他の地方の自治体ではもう小学生のうちに自治体のほうで取り組んで、歯磨き運動ももちろんそうですが、歯間ブラシを使った取り組みをしてて、それで大変に効果を、倍以上の効果を上げてるというふうなお話もあります。
それで、今まで歯周病とか虫歯の対策はありましたが、デンタルフロスの重要性を市民の方にお伝えする機会であったり、さまざまな取り組みをする機会というのは今後考えられるのかどうかも含めて教えていただけますでしょうか。

○健康課長(志村明子君) デンタルフロスなど歯ブラシ以外の補助用具につきましては、歯垢をとるために非常に歯と歯の間など、また歯並びが悪くなったという方については非常に有効であるということでございます。歯ブラシではとり切れない汚れをとるため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することは、非常に虫歯や歯周病の予防において重要であると認識しております。
市民の皆様への周知につきましては、まず乳歯と永久歯が生えかわる歯並びが複雑な時期や、また歯肉がやせて歯のすき間に食べ物が挟まりやすくなる年代などにおいては、特にこのような歯科清掃用具の使用が効果がございます。
市では、歯科健診など、現在行っております歯科保健事業で行う歯磨き指導の際に、フッ化物配合の歯磨き剤とともにこの歯科清掃用具につきましても紹介するとともに、使用方法など具体的に説明し、正しく使用して効果的な口腔のセルフケアに取り組んでいただけるよう助言、指導をあわせた啓発に努めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
ぜひこのデンタルフロスに関する取り組みを少し研究、検討していただいて、非常に、例えば災害時においても歯ブラシがない状態であっても、デンタルフロスをすることでということの取り組みも女性の視点からということでお話があったこともありました。ぜひこのあたりの啓発も含めて、低年齢の時期から少し奨励していただけますように少しお願いをさせていただきたいと思います。
あわせて、そういったさまざま虫歯だとか歯周含めて、そういった啓発も含めて、いつも健診の未受診者のことでお話が出ます成人歯科健診の現状ですね、過去にもお伺いをさせていただきましたが、課題と今後の取り組みを少しお話ししていただけますでしょうか。

○健康課長(志村明子君) 市で行っております歯周疾患検診の課題と今後の取り組みについてでございます。
検診の申し込み自体は定員に達しているにもかかわらず、未受診により受診者数の伸び悩みが近年続いております。そのため、未受診の理由などを把握し、実施方法など内容に問題がないかなどを確認していく必要があると考えております。
また、今後の取り組みにつきましては、受診者数の向上とともに、かかりつけ歯科医を持たない方にも積極的に受診をしていただくために、検診の目的や口腔の健康の維持の重要性について、案内通知での啓発を工夫するなど、周知の充実などについて検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
民間の企業でこういった歯の取り組みを大変やっている外資系企業とかも非常に多くて、率先して、お客様含めて出る前に歯をきれいにということで、職員一同ということで取り組んでいるということで、業績も大変よくなっているというお話も伺いました。
市の職員の皆さん、健康診断受けられると思うんですが、口腔のほうの取り組みは何か特別なことをやられているのかどうかをちょっとお伺いさせていただいてよろしいでしょうか。

○総務部長(阿部晴彦君) 東大和市の職員の健康診断がございますけれども、現在におきましては事業主に法制度上、歯科健診の義務づけというものがございませんので、特に歯の状態を見るという機会はございません。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
医療費の観点からも、市内に住まわれてる職員の方も大勢いらっしゃいますので、先ほど言ったとおり、歯周病、口の健康こそ全身の健康だというふうに言われてる部分もありますので、そのあたり研究を少ししていただければというふうに思います。
幾つか予防医療における口腔の健康維持ということでお話をさせていただきましたが、1日に2回の歯磨きと就寝前の歯間ブラシを使った口腔内の清掃の取り組みを厚生労働省及び歯科医師会が推奨しておりまして、また数年前に比べたら、各小学校における給食後の歯磨きの取り組み、時間とか日数も大分ふえたなっていうことは実感をしております。教育委員会、また現場の先生方は給食終わった後に大変多くの時間を年々とっていただいてるというのは、学校からいただく時間割とかカリキュラム見ると大変多くとっていただいてるなっていうのは本当に頭の下がる思いです。恐らくさまざまなお声をいただいて取り組んでいただいてるんだなということが目に見えてわかりますので、本当に感謝申し上げたいと思います。
また一方で、保健指導教育の観点で、前の議会でもお話をさせていただきましたが、授業公開日など含めて、多くの保護者が集まる際に、例えば先日、無料の歯科相談の際に顕微鏡の細菌を見せる、大変すごい細菌の数だということで、初めて見た方は衝撃の方が多くて、学校で交通事故の体験をするのがこの間一中のほうでもありましたけれども、あれもやっぱり実際に目の前で見て、改めて自分で危機意識を持つということがあると思います。
特に、小学生のうちの虫歯は親の責任だっていうことを私も過去言いましたけれども、親の意識が大変低い方がまだ多くて、ぜひ保護者の方が集まる機会を、前のときには、さまざまな保健指導を行ってく上で保護者に知ってもらいたい絶好の機会なので、授業公開のところをそういう形で使っていただけないかということでお話しをさせていただきましたので、引き続き教育委員会のほうにもそちらはぜひ御検討していただいて、研究を続けていただきたいというふうに思います。
また、口腔内の健康を保つことは、全身疾患にならないために市民の意識啓発も含めて取り組みをお願いしたいとともに、当然多くの市民の方が健康と幸せ、元気な市民をふやすことは東大和市にとっても大変よいことと考えます。
最後に御所見があればお伺いをさせていただければというふうに思います。お願いいたします。

○副市長(小島昇公君) 口腔の健康の維持につきまして御質疑をいただき、種々お答えをさせていただきました。
そういった中で、やはり学校の話もございましたけども、小さいうちから歯磨きの習慣をつけるという、習慣をつけることによってやっぱり特にこの時間にこうしようということなく、必然的にそういう管理ができていくのかなと。
市役所についても御質問ございましたけども、お昼を食べた後、なかなか職員用のそういう場所を用意してございませんので、トイレとか流しのところに大勢の職員が順番を待って歯を磨いていると、このことに対する認識は、恐らくお子さんのころからのそういう教育の成果なのかなとは思っています。そういったことに対する整備も考えていかなくちゃいけないなと。
そしてまた、市民の皆さんが健康で住みなれたまちで明るく楽しく生活をしていただくために、歯周病に限らず、口腔の健康の維持、非常に重要だというふうに認識してございます。歯科医師会の先生方とも意見交換を毎年行っている中で、今の御指摘、口腔の健康が体の命にかかわるんですよというお話はいただいております。ですから、先ほどの御指摘の中で、その検診の申し込みは多いけど受診数はまだ空きがあるようなところにつきましては、方法について検討していきたいと。
先日6月3日の無料の歯科健診相談、こちらも市民の皆さんが大勢相談をしてございました。そういった中で、やはりかかりつけ医と同様に、やはりかかりつけの歯科医を持つことによって定期的にチェックすることの重要性をお話ししていただいたのかなと思っておりますので、行政もそちらについてはPRをしていきたいというふうに考えてございます。
そして、市といたしましても、子育て日本一というのとともに、健康寿命を延ばしていきたいという施策を進めてございます。高齢者の方はやはり住みなれたまちで、住んで幸せだなと思えるのは、御本人が自分の口からかんで物を食べられるということは非常に大切なことだと思っております。
そういった意味で、引き続き各種健康施策につきましては、財源の問題とかいろいろございますけども、取り組んでまいりたいと思いますので、歯科医師会の先生を初めとする関係の皆さんと相談をしながら、よりよい方策を進めていきたいと思います。
以上でございます。

○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。ぜひ取り組みをよろしくお願いしたいと思います。
以上で今回の私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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